01 課題発見の瞬間
経営にも影響していた経理業務体制の課題
K・Kさまとは、私が支店で法人営業に携わっていたときからのお付き合いです。ご相談いただいたのは、私が担当になってから約1年が経った頃でした。月次決算に時間がかかっており、経営陣がリアルタイムで経営状況を把握できないことに悩んでいるというお話を伺いました。
当社の事業所は、本社と工場の2か所に分かれており、それぞれの経理担当が集計した数値を取りまとめる形で毎月の経理作業を行っていました。ここの作業を一本化できればこの問題は解決できそうだという目星はついていたものの、私自身が経理システムに詳しくないため、どうすればよいか分からず困っていたのです。
百十四銀行さんとは、数十年にわたってお付き合いをしています。コロナ禍で当社を含む食品業界が打撃を受けたときは、融資のみならず業務効率化など、さまざまな面から経営改善につながるご提案をしてくださり、非常に頼もしく感じました。こうした経緯があるため、資金面のみならず経営課題全般のパートナーとして信頼していました。
当時は当行でICTコンサルティングを開始したタイミングでした。そこで、この分野を担当していたM・Hに、私から相談しました。
相談を受けて早速K社さまのもとへお伺いし、課題について詳しくお聞きしました。そのうえでご提案したのが、クラウド会計ソフトを活用した業務効率化でした。2拠点で同じプラットフォームを利用することで、実務者の経理業務から経営者の経営管理まで一元化できるというものです。


02 現場に寄り添う支援
大切にしたのは「現場社員の目線に立ち、丁寧に」
ご提案を聞いたときには、まさに求めていたものだと嬉しい気持ちになりました。一方で懸念したのが、現場社員への影響です。経理の実務を担当する社員はベテランが多く、長年慣れ親しんだやり方を大きく変えることに抵抗があるのではないかと思ったのです。そこでM・HさんとI・Fさんにご相談したところ、現場社員への説明をしていただけることになりました。
導入の意図について私からしっかりご説明し、社員の皆さまからの質問や不安にお答えする場を設けました。こうしてすべての関係者さまにご理解いただいたうえで、プロジェクトを開始しました。
まず着手したのは、詳細な業務フローの確認です。2つの拠点に赴き、実務を担う社員の方の席の隣に座って、パソコンの画面を一緒に見ながら、実際の作業をつぶさに教えていただきました。そのうえでいつ、誰が、どんな作業をしているかを時系列でまとめた「プロセス表」を作成したのです。この作業には、約2か月かかりました。
慣れ親しんだ百十四銀行の方々なので、スタッフたちも警戒心をもったり緊張したりすることなく、フレンドリーな雰囲気で説明している姿が印象的でしたね。業務の隅々までお伝えし、現場の課題をしっかりとオープンにできたのではないかと思います。
その後に、要件定義をしていきます。K社さまの業務をしっかりカバーできる会計ソフトにするべく、月に一度しかないような特殊な取引ケースの入力方法についても検討しました。また、経理担当の皆さまがスムーズに作業できるよう、オリジナルのマニュアルも作成。画面キャプチャ+説明という形で、視覚的に分かりやすく作成することを心掛けました。
このマニュアルを配布したうえで、我々コンサルティングチームが2拠点双方に伺って、実際の画面を一緒に見ながらご説明。一連の業務をマスターしていただけるまで、丁寧にレクチャーしました。こうして、現場で自走できるまでの体制を整えることができました。

03 変革の連鎖が生まれた
人事制度や勤怠管理も導入し、働く環境が劇的に改善


このクラウド会計ソフトの導入を経て、毎月の売上と収支が締まるのが劇的に早くなり、経営判断のスピードもアップしました。また、スタッフたちの業務負荷が軽減し、その分のリソースをほかに回せることができるようになりました。例えば、ネット通販の仕組み作りやオリジナル商品の拡販など、業績アップにつながるほかの活動に充てることが可能になりました。
本件が成功したのをきっかけに、人事制度や勤怠管理システムについても百十四銀行さんのご支援のもと、導入しました。おかげでスタッフたちのモチベーションがアップし、更に残業時間も劇的に削減することにも成功しました。
こうした大きな変化は、会計、人事制度、勤怠管理といった個々の取組みがすべてつながっていることによる相乗効果だと思います。百十四銀行さんと一緒に取り組んで、本当によかったですね。
本件をDXや人事制度の成功事例として、同様のお悩みを抱えているお客さまにご紹介し、実施につながったケースもあります。K・Kさまとともに培った知見がさまざまなところで活かされていることを実感しています。
いわゆる大手コンサルティングファームと当行のコンサルティングの大きな違いは、丁寧かつ長きにわたる伴走です。現場の方に導入の意図をご理解いただけるよう、説明を尽くして質問や不安にもお答えする。そのうえで、スムーズに運用できるようになるまでレクチャーし、スタッフの方が変わったりレクチャー内容を忘れたりしても支障がないように、オリジナルのマニュアルも整備する。そして、PDCAを回してよりよい運用についても適宜ご提案していく。
営業店担当者やコンサルティング部のメンバーが一体となってお客さまの目線に立って寄り添い、課題解決のその後までともに歩む、地域の皆さまにとって最も頼れるコンサルタントであると自負しています。
私たちのコンサルティングを通して地域の企業が成長し、業績が向上する。そのことで従業員の皆さまの給与も上がる。そして、地域全体が活性化していく。これが、私たちコンサルティングチームの一番のやりがいであり、ビジョンでもあります。今後も皆さまの経営課題解決を通して、地域を更に盛り上げていけるよう、尽力していきたいですね。

エールが巡る。君が、この街が、輝きだす。
約150年にわたり、地域とともに歩んできた
私たち百十四銀行には、めざす姿があります。
それは、“地域のみんな”が、
よりよくあり続けられるウェルビーイングな社会の実現です。
そのために私たちは、地域を、お客さまを、
そしてあなたを、全力で応援します。
あなたの挑戦と成長こそが、これからの百十四銀行を、
そして、この街を輝かせるいちばんのエールになると信じています。
さあ、希望満ち、エール巡る街へ。

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