株式会社百十四銀行は、香川県内の中小企業の再生支援と地域経済活性化や雇用維持の取り組みの一環として、別紙の通り、「かがわ中小企業再生ファンド投資事業有限責任組合(総額20億円、以下「本ファンド」という)」を組成しましたので、お知らせいたします。
本ファンドは、中小企業基盤整備機構の制度に基づき、同機構、香川県内5金融機関および香川県信用保証協会と共同で組成し、主に、香川県内の中小企業の再生を支援する「官民一体型中小企業再生ファンド」です。官民一体型ファンドとは、投資案件については、原則、中小企業再生支援協議会と連携しているため、中小企業の皆様には安心してご相談いただくことが可能であり、また、出資者が公的機関および地域金融機関であるため、案件規模を問わず幅広く中長期的な再生支援を目的とした安定したファンド運営ができることが特徴です。当行は、ファンド総額20億円のうち8億円を出資いたします。これまで、融資部内に専担部署である経営サポートグループを設置し、お取引先の経営改善・事業再生に取り組んでまいりましたが、本ファンドの組成により、香川県内の金融機関や香川県信用保証協会及び香川県中小企業再生支援協議会と連携を強めながら、さらに地域金融機関としてお取引先の抜本的な経営改善・事業再生に取り組んでまいります。
なお、本ファンドの運営は、株式会社リサ・パートナーズ(東京都 田中 敏明代表取締役社長)の連結子会社である株式会社香川リバイタルが行いますが、地域の中小企業再生に積極的に関与することで、地域の活性化に資するため、同社に対して当行行員1名を派遣します。本年3月末の金融円滑化法期限到来以降も、金融円滑化に対する考え方は何ら変わることはなく、当行は引続き他業態も含めた関係金融機関や中小企業再生支援協議会等の外部専門機関と十分に連携を図りながら、円滑な資金供給や適正な金融サービスの提供につとめてまいります。
1. 本ファンドの内容
- ファンドの概要
名称 かがわ中小企業再生ファンド投資事業有限責任組合 設立 平成25年2月20日 ファンド形態 投資事業有限責任組合 ファンド総額 2,000百万円 ファンド出資者 株式会社百十四銀行
株式会社香川銀行
高松信用金庫
観音寺信用金庫
香川県信用組合
香川県信用保証協会
中小企業基盤整備機構
株式会社香川リバイタル - ファンドスキーム図
- ファンド運営会社の概要
商号 株式会社香川リバイタル 本店所在地 香川県高松市亀井町7番地15 設立 平成25年1月 資本金 30百万円 代表者 田中 敏明(株式会社リサ・パートナーズ代表取締役社長) 株主 株式会社リサ・パートナーズ 100%
2. 本ファンドの特色
香川県内地域金融機関(株式会社百十四銀行、株式会社香川銀行、高松信用金庫、観音寺信用金庫、香川県信用組合)、香川県信用保証協会、中小企業基盤整備機構および株式会社香川リバイタルが出資し、官・民・地域がまさに一体となり、総力をあげて企業再生に取り組みます。企業再生業務の推進にあたっては、香川県中小企業再生支援協議会と密接に連携し、香川県信用保証協会にも協力をいただきながら、的確かつ迅速に対応いたします。
3. 本ファンドの投資対象
本ファンドは、過剰債務により経営不振となっているものの、優良な経営資源を有する等再生が期待しうる、主に香川県内の中小企業を投資対象としています。運営に当たっては、香川県中小企業再生支援協議会等地域の関係者と連携しながら、再生計画の策定および実行を支援するとともに、債権買取・出資・社債引受等財務面からの支援を行い、さらにはハンズオンで経営支援にも取り組むことにより、投資先企業の再生を着実に進めていきます。
4. 本ファンドのストラクチャー
本ファンドでは、投資事業有限責任組合法に基づくスキームを活用します。株式会社リサ・パートナーズ連結子会社である株式会社香川リバイタルが業務執行組合員としてファンド運営を担当します。また、香川県内の5金融機関、香川県信用保証協会および株式会社香川リバイタルが出資するとともに、中小企業基盤整備機構が公的資金として10億円(ファンド総額20億円の50%)を出資します。
本ファンドの運営にあたっては、香川県中小企業再生支援協議会および香川県内の地域金融機関を中心に、地域における経営資源やノウハウを集約するとともに、ファンド運営にあたって中心的役割を担うリサ・パートナーズグループが、民間レベルの事業再生スキル、ノウハウを全面的に提供し、官民協働で地域中小企業の再生を支援します。